丙種危険物資格試験(法令科目)
丙種危険物取扱者試験の「危険物に関する法令」科目の重点事項。
丙種試験は基本的に乙4の試験内容をしっかり覚えておけば特別な試験対策をしてなくともラクラク合格できます。
乙4試験テキストで頭に叩きこんだ内容をベースに受験前に復習や予行練習のつもりで再確認していきましょう。
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★ 消防法による「危険物」とは? |
★取り扱い物質の範囲外であっても他類危険物の概要は試験に出されます。
一見「性質消火」科目のようですが、危険物の定義として「法令」科目での出題となります。
<第1類危険物>
☆酸化性固体…固体
◎そのもの自体は燃焼しないが、可燃物と混合され、熱、衝撃、摩擦等によって分解し、強く酸化させ極めて激しい燃焼を起こさせる。
<第2類危険物>
☆可燃性固体…固体
◎火炎により着火しやすい。または比較的低温で引火しやすい。
<第3類危険物>
☆自然発火性物質・禁水性物質…液体または固体
◎空気にさらされると自然発火する危険性を有するもの。
◎水と接触して発火・可燃性ガスを発生するもの。
<第4類危険物>
☆引火性液体…液体
◎引火性を有する液体。
<第5類危険物>
☆自己反応物質…液体または固体
◎加熱等により分解等の自己反応により発熱・爆発的に反応するもの。
<第6類危険物>
☆酸化性液体…液体
◎そのもの自体は燃焼しないが混在する他の可燃物の燃焼を促進する液体。
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★ 指定数量の倍数計算 |
★指定数量とは、危険物についてその危険性を勘案して政令で定める数量。
わかりやすく言えば、各物質の危険度によって「何リットルまでが危険物取扱者の資格が必要」というような感じのものです。
指定数量未満のものは取扱責任者が必要なかったり(自宅のストーブやバイクにガソリンを入れたままにしておける等)、貯蔵設備の規模によって指定数量の何倍まで貯蔵してよいかなど、法令上知っておかなければならない係数です。
丙種危険物取扱者は「第4類危険物(引火性液体)」のみの取扱区分ですので、4類物質の指定数量と計算方法を覚えておきましょう。
<指定数量計算方法>
Aの貯蔵量 |
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Bの貯蔵量 |
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Cの貯蔵量 |
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―――――――― |
+ |
―――――――― |
+ |
―――――――― |
=倍数 |
Aの指定数量 |
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Bの指定数量 |
|
Cの指定数量 |
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<指定数量計算例題>
★ガソリン600リットル、灯油3000リットル、重油2000リットルの指定数量
◎ガソリンの指定数量は200リットル、灯油の指定数量は1000リットル、重油の指定数量は2000リットルなので…
600 |
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3000 |
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2000 |
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―――――――― |
+ |
―――――――― |
+ |
―――――――― |
=7倍 |
200 |
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1000 |
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2000 |
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★ 貯蔵所と取扱所の区分と保安距離・保有空地 |
★貯蔵所の区分
<屋内貯蔵所>
☆屋内の場所において危険物を貯蔵し、または取り扱う貯蔵所。
◎保安距離必要・保有空地必要。
<屋外タンク貯蔵所>
☆屋外にあるタンクにおいて危険物を貯蔵し、または取り扱う貯蔵所。
◎保安距離必要・保有空地必要。
<屋内タンク貯蔵所>
☆屋内にあるタンクにおいて危険物を貯蔵し、または取り扱う貯蔵所。
<地下タンク貯蔵所>
☆地盤面下に埋没されているタンクにおいて危険物を貯蔵し、または取り扱う貯蔵所。
<簡易タンク貯蔵所>
☆簡易タンクにおいて危険物を貯蔵し、または取り扱う貯蔵所。
◎保安距離不要・保有空地必要。
<移動タンク貯蔵所>
☆車両に固定されたタンクにおいて危険物を貯蔵し、または取り扱う貯蔵所。
◎保安距離必要・保有空地必要。
<屋外貯蔵所>
☆屋外に置いて第2類の危険物のうち硫黄、硫黄のみを含有するものもしくは引火性固体(引火点が0℃以上のものに限る)または第4類の危険物のうち第1石油類(引火点が0℃以上のものに限る)、アルコール類、第2石油類、第3石油類、第4石油類、動植物油類を貯蔵し、または取り扱う貯蔵所。
◎保安距離必要・保有空地必要。
★取扱所の区分
<給油取扱所>
☆固定した給油設備によって自動車等の燃料タンクに直接給油するため危険物を取り扱う取扱所。
◎保安距離不要・保有空地不要。
<第1種販売所>
☆店舗において容器入りのままで販売するため指定数量の倍数が15以下の危険物を取り扱う取扱所。
◎保安距離不要・保有空地不要。
<第2種販売所>
☆店舗において容器入りのままで販売するため指定数量の倍数が15を超え40以下の危険物を取り扱う取扱所。
◎保安距離不要・保有空地不要。
<移送取扱所>
☆配管及びポンプならびにこれらに付属する設備によって危険物の移送の取扱いを行う取扱所。
◎保安距離不要・保有空地必要。
<一般取扱所>
☆上記以外の取扱所。
◎保安距離必要・保有空地必要。
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★ 保安距離・保有空地 |
★保安距離
保安距離は、火災、爆発等の被害が保安対象物に対して影響を及ぼさないように一定の距離を定めたもの。
保安距離 |
対象物 |
3m以上 |
7000V~35000Vの特別高圧架空電線 |
5m以上 |
35000V超の特別高圧架空電線 |
10m以上 |
他の住居の用に供する工作物 |
20m以上 |
高圧ガス貯蔵施設 |
30m以上 |
学校・病院等の多数人収容施設 |
50m以上 |
重要文化財等の建築物 |
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★保有空地
保有空地は消防活動及び延焼防止のために周囲に確保しなければならない空地。
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危険物取扱者試験 丙種 対策テキスト |
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★丙種危険物取扱者試験TOP
丙種試験の出題分野を把握して試験対策をしていきましょう。
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★丙種法令問題のポイント |
丙種危険物試験の法令問題対策はこちら。 |
2 |
★丙種燃焼問題のポイント |
他種での「物化」科目は丙種では「燃焼(消火)」に関する出題です。 |
3 |
★丙種性消問題のポイント |
丙種危険物試験の性質消火問題の出題ポイントをまとめました。
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