乙種第4類危険物(乙4)試験対策
危険物取扱者 乙種第4類
第4類危険物は日常生活の中で一番身近に利用されている引火性液体を取扱範囲。
資格の活用機会は多く「危険物取扱者と言えば乙4」と言っても過言ではない国家資格。
おつしゅだいよんるい…通称「乙4(おつよん)」
初めての危険物取扱者受験者が最下位資格の丙種からではなく、この資格得るために最初に乙4受験するケースが圧倒的に多いので、試験日も他試験より多く、別の日に4類試験のみ実施される都道府県もあります。
このページのポイント
乙4危険物の性質と試験対策の目次
いきなり簡単な目次
乙種第4類(引火性液体の性質・火災予防・消火)
ここではこの類の試験に必要な「性質消火」対策として必要な範囲をまとめてあります。「物理化学」「法令」対策については別ページにまとめてあるので、科目免除を受けない方は「物化・法令」も同時に勉強・理解しましょう。
※以下↓の物質名から各個別性質解説ページへ飛びます。
▶1-特殊引火物の性質の要点
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指定数量 50L ジエチルエーテル・二硫化炭素・酸化プロピレン・アセトアルデヒド…
▶2-第1石油類の性質の要点
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非水溶性:200L ガソリン・ベンゼン・トルエン・エステル類・メチルエチルケトン…
水溶性:400L アセトン・ピリジン…
▶3-アルコール類の性質の要点
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指定数量 400L メチルアルコール・エチルアルコール・nプロピルアルコール…
▶4-第2石油類の性質の要点
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非水溶性:1000L 灯油・軽油・クロロベンゼン・キシレン・テレビン油…
水溶性:2000L 酢酸…
▶5-第3石油類の性質の要点
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非水溶性:2000L 重油・クレオソート油・アニリン・スピンドル油・ニトロベンゼン…
水溶性:4000L エチレングリコール・グリセリン…
▶6-第4石油類の性質の要点
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指定数量 6000L ギア油・シリンダー油・タービン油・マシン油・、モ-ター油…
▶7-動植物油類の性質の要点
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指定数量 10000L 椰子油・アマニ油…
乙種第4類試験は他の乙種試験と出題傾向が若干異なります。
他の乙種試験は1・2・3・5・6類が一冊の問題冊子で法令・物理化学問題が共通で、性消のみ自分の受験類を解答する形となります。4類試験だけは単独冊子となり、「性質・消火」以外の分野は他類より若干出題傾向が深い(広い)傾向があります。
たとえば、4類では4類専用問題にすることができるので個別に指定数量を覚える必要がありますが、他類では問題中に個別の指定数量がすでに記載されています。
これは、他の類と法令問題が共通のため、指定数量関連の問題は共通問題を用いる法令分野なので類単位で出題することはできないのです。
他類には出ない4類専用問題が多いので、他類を先に受けた人はしっかり勉強して試験に臨みましょう。
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乙4危険物取扱者 資格マスター
乙種第4類危険物 共通重要項目
一般的概要
引火点を有する引火性液体であって、常温常圧で液体であり、発揮性が大きく、常に液面に可燃性蒸気を発生している。
液体(第3石油類、第4石油類及び動植物油類にあっては、1気圧において、温度20℃で液状であるものに限る。)であって、引火の危険性を判断するための政令で定める試験において引火性を示すものであることをいう。
共通危険性
引火点が低い物ほど、引火の危険性が大きい。
燃焼範囲の広いものほど、危険性は大きい。
下限の蒸気濃度の低い物ほど、危険性は大きい。
空気より重い蒸気で低い所に滞留し引火の危険がある。
水に浮いて火面が広がり消火は困難である。
発火点が低いほど危険である。
共通火災予防
通風及び換気に気を付けて、上記を発生させないこと。
引火を避けるため、炎、火花、高温体等を危険物に近づけないこと。
静電気の発生、蓄積を防止すること。
共通消火方法
窒息作用または抑制作用(負触媒作用)による消火を行う。
窒息作用による消火…化学泡、機械泡、粉末、ハロゲン化物及び二酸化炭素消化器
抑制作用による消火…霧状放射の強化液、粉末及びハロゲン化物消化器
乙種第4類危険物の活用例
試験には出ませんが当該危険物に関連する業種や職種、商品を知っておくことで理解しやすくなります。
<第4類危険物の使われ方>
有機溶剤・医薬品・香料・防腐剤・化学繊維・顔料・界面活性剤・合成ゴム・合成樹脂・染料・各種燃料・塗料・潤滑油・爆薬・食用油 など
<第4類危険物の活用業種>
ガソリンスタンド・ボイラー設置施設・ホームセンター・液体燃料輸送業・化学工場・飛行場・製薬会社・酒造所・ビルメンテナンス業・インク工場・アスファルト工場・オイルメーカー・食品工場・バス会社 他
上のような物や場所で利用されているのがこの類の危険物です。