乙種第2類危険物(乙2)試験対策
危険物取扱者 乙種第2類
乙種第2類は可燃性固体。
木や紙も可燃性の固体ですが、第2類危険物は比較的低温で着火(引火)しやすく激しい燃焼を起こす固体が指定されています。
おつしゅだいにるい…通称「乙2(おつに)」
大別すると7つに分類されていますが、その分類下は細分化していない上、特別な別名もないので、覚える項目はさほど多くありません。
各物質もリン系と可燃金属系という形でイメージしやすいので、比較的勉強しやすい試験です。
このページのポイント
乙2危険物の性質と試験対策の目次
いきなり簡単な目次
乙種第2類(可燃性固体の性質・火災予防・消火)
ここではこの類の試験に必要な「性質消火」対策として必要な範囲をまとめてあります。「物理化学」「法令」対策については別ページにまとめてあるので、科目免除を受けない方は「物化・法令」も同時に勉強・理解しましょう。
※以下↓の物質名から各個別性質解説ページへ飛びます。
▶1-硫化リンの性質の要点
詳細ページへ
三硫化りん、五硫化りん、七硫化りん…
▶2-赤リンの性質の要点
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赤褐色の粉末、400℃で昇華…
▶3-硫黄の性質の要点
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水に不溶。二硫化炭素に可溶。燃焼で有毒な二硫化硫黄を発生…
▶4-鉄粉の性質の要点
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灰白色の粉末。アルカリに溶けない。水分で発火…
▶5-金属粉の性質の要点
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アルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄、マグネシウム、銅粉、ニッケル粉を除く…
▶6-マグネシウムの性質の要点
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銀白色の軽く柔らかい金属。白光で激しく燃焼…
▶7-引火性固体の性質の要点
詳細ページへ
メチルアルコール固体、エチルアルコール固体、ゴムのり…
甲種の受験資格を狙う方は、登竜門的資格である乙4免状を所持していると思うので、「乙2または乙4」所持という条件からすると2類の受験は必須ではなくなるので他類を優先。
自己反応物質や引火性液体との混載が許されている可燃性固体。他類併願受験の方はリンは3類のリン類と名前が混同して勉強したのに誤答した…とならないように、ごちゃごちゃにならないように覚えていこう。
法令・物化問題は乙種他類と共通問題なので、科目免除無しで受験する方は、そちらもしっかり予習・復習・確認をしてから試験準備をしていきましょう。
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乙2危険物取扱者 資格マスター
乙種第2類 共通重要項目
一般的概要
可燃性固体とは、固体であって火炎による着火の危険性を判断するための試験において、一定の性状を有するもの。または引火の危険性を判断するための試験において引火性を示すもの。
共通危険性
比較的低温で着火しやすい可燃性物質である。
燃焼速度が速いもので、有毒のもの、燃焼時有毒ガスが発生するものがある。
鉄粉、金属粉、マグネシウムは、酸または水と接触すると発熱する。
共通火災予防
酸化剤との接触を避けて貯蔵する。
りんの貯蔵には保護液(水など)を用いる。
引火性固体を貯蔵するときは、みだりに蒸気を発生させない。
容器の破損、管理には十分注意する。
炎や火花、高温、高温体との接近を避ける。
共通消火方法
赤りん、硫黄および引火性固体は水で冷却するのが効果的である。
金属粉が燃焼した際、水による消火は爆発を起こすので、乾燥砂などを用いる。
乙種第2類危険物の活用例
試験には出ませんが当該危険物に関連する業種や職種、商品を知っておくことで理解しやすくなります。
<第2類危険物の使われ方>
マッチ・有機硫黄化合物調整剤・浮遊選鉱剤・花火材料・リン化合物合成原料・硫酸製造・ゴムの加硫・医薬品・塗料・合金 など
上のような物や場所で利用されているのがこの類の危険物です。