第4石油類の性質の性質 重要暗記項目
危険物取扱者試験で出題される危険物の「性質消火」問題の暗記ポイントをまとめていきます。
乙4/甲種危険物~引火性固体~
第4石油類の性質
潤滑油系
可塑剤系
指定数量 6000リットル
引火点 200℃以上~250℃未満
危険等級 Ⅲ
ギヤー油、シリンダー油のほか、1気圧において引火点が200℃以上250℃未満のものをいう。
粘性の高い潤滑油系のほか、可塑剤(プラスチックや合成ゴムなどに添加し、形を固定化する性質を与える)としての液体が多く指定されています。発揮性はほとんどなく、加熱しなければ引火の危険性は少ないが、いったん火災になると液温が100℃を超えているため消火は困難です。
潤滑油の性質
潤滑油=引火点/比重/流動点
ギヤ油=220℃/0.90/-12℃
シリンダー油=250℃/0.95/-10℃
タービン油=230℃/0.88/-12℃
マシン油=200℃/0.92/-10℃
モーター油=230℃/0.82/-12℃
可塑剤の性質
可塑剤=引火点/比重/流動点
フタル酸ジオクチル=240℃/0.91/-55℃
セバチン酸ジオクチル=218℃/0.80/-50℃
上記は基本概要です。危険物試験合格には下段の性質・特徴を把握し覚えましょう。
第4石油類の性質&指定数量
潤滑油の性質
★炭化水素を主成分として、硫黄、窒素、酸素などを含む混合物で、用途により組成や比重、引火点などの性状は異なります。
☆ギヤー油 ☆シリンダー油 ☆タービン油 ☆マシン油 ☆モーター油など
<指定数量>
◎6000リットル
<形状・性質>
◎粘り気が大きい液体。 ◎比重は水よりわずかに小さく水に浮く。 ◎特有の臭いがある。
<危険性>
◎加熱しなければ引火の危険はない。 ◎燃焼時にはかなり高温なので絶対に水をかけないこと。
<貯蔵・取扱いの注意>
◎火気を避け、加熱、加温を避ける。 ◎容器は密封し、貯蔵所内の通気をよくする。
<消火の方法>
◎二酸化炭素、消火粉末などで窒息消火する。
可塑剤の性質
★フタル酸エステル~フタル酸ジオクチル、フタル酸ジノニルなど
★脂肪酸エステル~りん酸トリス、りん酸トリクレシル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジトリデシル、セバチン酸ジオクチルなど
<指定数量>
◎6000リットル
<形状・性質>
◎無色無臭液体が多い。 ◎水に溶けないがほとんどの有機溶剤に溶けるものが多い。
<危険性>
◎加熱しなければ引火の危険はない。 ◎燃焼時にはかなり高温なので絶対に水をかけないこと。
<貯蔵・取扱いの注意>
◎火気を避け、加熱、加温を避ける。 ◎容器は密封し、貯蔵所内の通気をよくする。
<消火の方法>
◎二酸化炭素、消火粉末などで窒息消火する。
以上は危険物取扱者試験(性質分野)に出やすい部分の「抽出」です。
確実に試験に合格するためには必須の暗記・整理項目なので、頑張って記憶していきましょう。
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乙種第4類危険物 共通重要項目
一般的概要
引火点を有する引火性液体であって、常温常圧で液体であり、発揮性が大きく、常に液面に可燃性蒸気を発生している。
液体(第3石油類、第4石油類及び動植物油類にあっては、1気圧において、温度20℃で液状であるものに限る。)であって、引火の危険性を判断するための政令で定める試験において引火性を示すものであることをいう。
共通危険性
引火点が低い物ほど、引火の危険性が大きい。
燃焼範囲の広いものほど、危険性は大きい。
下限の蒸気濃度の低い物ほど、危険性は大きい。
空気より重い蒸気で低い所に滞留し引火の危険がある。
水に浮いて火面が広がり消火は困難である。
発火点が低いほど危険である。
共通火災予防
通風及び換気に気を付けて、上記を発生させないこと。
引火を避けるため、炎、火花、高温体等を危険物に近づけないこと。
静電気の発生、蓄積を防止すること。
共通消火方法
窒息作用または抑制作用(負触媒作用)による消火を行う。
窒息作用による消火…化学泡、機械泡、粉末、ハロゲン化物及び二酸化炭素消化器
抑制作用による消火…霧状放射の強化液、粉末及びハロゲン化物消化器
乙種第4類(引火性液体の性質・火災予防・消火)
ここではこの類の試験に必要な「性質消火」対策として必要な範囲をまとめてあります。「物理化学」「法令」対策については別ページにまとめてあるので、科目免除を受けない方は「物化・法令」も同時に勉強・理解しましょう。
※以下↓の物質名から各個別性質解説ページへ飛びます。
▶1-特殊引火物の性質の要点
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指定数量 50L ジエチルエーテル・二硫化炭素・酸化プロピレン・アセトアルデヒド…
▶2-第1石油類の性質の要点
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非水溶性:200L ガソリン・ベンゼン・トルエン・エステル類・メチルエチルケトン…
水溶性:400L アセトン・ピリジン…
▶3-アルコール類の性質の要点
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指定数量 400L メチルアルコール・エチルアルコール・nプロピルアルコール…
▶4-第2石油類の性質の要点
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非水溶性:1000L 灯油・軽油・クロロベンゼン・キシレン・テレビン油…
水溶性:2000L 酢酸…
▶5-第3石油類の性質の要点
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非水溶性:2000L 重油・クレオソート油・アニリン・スピンドル油・ニトロベンゼン…
水溶性:4000L エチレングリコール・グリセリン…
▶6-第4石油類の性質の要点
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指定数量 6000L ギア油・シリンダー油・タービン油・マシン油・、モ-ター油…
▶7-動植物油類の性質の要点
詳細ページへ
指定数量 10000L 椰子油・アマニ油…